1030日土曜日、町田商工会議所が主催する「町田未来駅シンポジウム」をWEBで視聴しました。

このシンポジウムでは多摩都市モノレール町田方面延伸について、町田市役所、モノレール専門家の概要説明、関係者・市民代表者のディスカッションなどが行われました。

「町田にモノレールを!」という動きは私が幼少の頃からあって、長い年月塩漬けのようになっていたので、「都市伝説か?」と思っていた程です。それが数年前から具体的な話を耳にするようになり、今回計画がどこまで進んでいるのか興味があって参加しました。

率直に「結構煮詰まってきているな」という印象を持ちました。

まだ確定はしていないようですが、現在のJR・小田急町田駅と直結する始点駅が原町田大通りにでき(当院から2~3分の距離!)、芹が谷公園、市民病院、木曽山崎、忠生、桜美林大学、小山田、小野路を経て多摩センターへ抜けるルートが計画されています。現在利用できる公共交通機関は路線バスのみで、慢性的に渋滞が発生する場所もあって、生活路線として利用されている方は不便を感じていらっしゃることと思います。この南北を繋ぐルートは人の流れを大きく変え、町田市全体を活性化する起爆剤になることが期待されます。

こうした公共事業は期待を持たれる一方で「増税になるのではないか」「その他が疎かになるのではないか」など資金面で不安視されることがあります。私も漠然とそのような心配をしていたのですが、このモノレール延伸は東京都の事業であり、都の予算で賄われるということです。私達も都税を払っていますが、町田市以外の多くの都民から集めた都税を活用するので、町田市民にとってはありがたい話です。

また事業を続けるためには採算性も重要です。専門家の話では通常新路線を敷いた場合、黒字化まで数年かかるそうですが、町田のように既に発展した都市の場合、初年度から黒字が見込めるそうです。

計画では2032年開業を目指しているとのこと。町田にはアクセスしにくいものの魅力的な場所が沢山あります。そうした場所にもアクセスしやすくなり、多摩センターや立川方面にも行き来しやすくなるモノレールの開通は、とても夢膨らむ事業です。私も今回初めて知ったことが多かったのですが、多くの市民が情報を共有し、オール町田でモノレール延伸の機運を高められれば良いと感じました。

稲垣耳鼻咽喉科医院