4月~5月のカゼの流行
久し振りの投稿になります。
毎年4月も中旬になると、花粉症がピークを越え、診療も少し落ち着く頃になります。
当院では近年、この時期に小休止を兼ねて院内設備の点検等を行っています。(今年も10日から13日まで休診させていただきました)
ホッとするのも束の間、実は4月下旬頃から5月、6月くらいまで、園児やその保護者を中心にカゼが流行することが多いのです。
4月から登園が始まった園児達(1歳~3歳くらいが中心)は少しずつ園に慣れくる頃でありますが、同時に集団生活の中で様々なウイルスに暴露され、発熱や鼻水、咳といったカゼ症状を発症します。
ちょうど1歳~2歳の時期は生涯で一番カゼををひきやすい時期になります。というのも、1歳くらいまではお母さんからもらった免疫で守られているため、案外カゼをひきにくいものですが、1歳を過ぎるとお母さんからもらった免疫が弱まって、今度は自分で免疫を作り出します。ちょうど免疫の入れ替えを行う1歳~2歳くらいが、免疫が一番弱い時期ということになります。
またご両親も新しい生活リズムに慣れるまでストレスを抱えた状態で、免疫が弱ってお子様が持ち込んだウイルスからカゼ症状を発症しやすくなります。
それでも心配はご無用です。子ども達は成長の過程で色々なウイルスに暴露され、何度もカゼ症状を繰り返しながら、段々と免疫が強化されていきます。
またご両親も最初の数ヶ月を乗り切れば、除去に落ち着いた生活に戻れます。
カゼはひかないに越したことはありませんが、体を強くするために大切な過程だと思います。
それでも辛いときは症状緩和のお手伝いをしますので、遠慮なくご相談ください。