明けましておめでとうございます。

皆様が健康で、幸せな一年になりますことを心よりお祈り申し上げます。

 

昨年末からインフルエンザが大流行しており、年末年始の医療機関はどこも「野戦病院」のような状況だったようです。

当院も12月29日、30日と休日対応で診療を行いましたが、連日多くの患者さんが受診され、長時間お待たせしてしまう状況となってしまいました。

年が明けて流行は若干ピークアウトしたようですが、まだまだ油断できません。

たまたまネットの記事で読んだ内科医の倉原優先生のお話しが、普段私が感じていることそのままでしたので、転載させていただきます。

 

抗ウイルス薬はインフルエンザの全例に必要というわけではありません。半日~1日程度、有熱期間を減らす効果がありますが、「特効薬」と言えるほどではありません。

軽症かどうかの見極めが重要ですが、飲水が可能で「風邪っぽい」程度の方は、受診の必要性は低いでしょう。地域全体で、子ども、重症化リスクが高い基礎疾患がある人、高齢者などへの医療資源・医療アクセスを維持する必要があります。そのため、日頃から解熱薬を常備しておくことをおすすめします。

また、医師によるインフルエンザの診断書・治癒証明書は医学的に不要です。厚生労働省からも「診断書・治癒証明書の提出を求めないように」という通達が出されていますが、いまだにこれが適用されていない園・学校・企業があります。

 

治療が必要な方に確実に医療が提供できる体制を維持するため、一般の皆様に正しい情報を提供し、混乱を防ぐことも私達の努めです。

どなたにも不安な気持ちはあると思いますが、特に普段健康な成人の方には冷静な対応をお願いしたいと思います。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

稲垣耳鼻咽喉科医院

院長 稲垣 康治

稲垣耳鼻咽喉科医院