横浜の病児保育室閉鎖で考える
昨日のニュースで、横浜市の病児保育室閉鎖の報道がありました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6345258
実はこの施設、2年前のオープン時に見学に行ったことがあります。
100人規模で病気の子どもを預かるこの施設に、大変驚かされたことを鮮明に覚えています。
しかし運営要綱を拝見したとき、「これで本当に運営できるのだろうか?」という心配もしていました。
というのも利用者数が不安定な病児保育室で、利用者の負担を抑えつつ補助金なしで運営することは実質不可能と思ったからです。
案の定、年間1億円の赤字体質を変えられず、残念ながら僅か2年で閉室となってしまいました。
今年10月にオープンした当院の病児保育室は、町田市とタッグを組んで運営しています。
決して余裕があるわけではありませんが、利用者の皆さんのため、永続的な運営ができるようにしっかりと取り組んで参ります。
報道のコメントにも多く見られましたが、病気の子どものために仕事を休める社会が、本来あるべき姿だとと私も思います。
また多くの企業の皆さんがそれを理解し、努力もされていると思いますが、それでも「どうしても」というときはあります。
今の時期ですと、インフルエンザで熱が下がった後の数日間、元気にはなったけれど園に預けられない日もあります。
そのような皆様の受け皿として、これからも当施設を運営していきたいと思います。
稲垣耳鼻咽喉科医院