2回目の緊急事態宣言が出て、町田でもPCR陽性者の増加がみられるようになってきました。

 

小児科の先生から少しお話を聞く機会があったので、お話していきます。メディアでは、こどもにとっての新型コロナの情報はほとんどありません。緊急事態宣言に伴い、文科省大臣からの発信は耳にするようにはなりました。子どもにとっての症状は“基本的に風邪のウイルスであり、手足口病より軽い“とのことでした。こどもは、重症化せず、死亡例も国内ではありません。

 

では、子どもは流行を広げているのか?については、子どもが無症状であることが多く、発症してしまった大人とは状況が違い、比較対象にはなりません(新型コロナウイルスは、年齢にかかわらず、発症後次第にウイルス量は減るため)。感染経路については、小学校で2%、中学校で7%。一方、家庭内感染では、小学生75%、中学生68%、という文部科学省のデータがあります。そのうえで、インフルエンザウイルスは、子どもが流行の中心であり、学校での流行から、家庭、社会に広がるのに対して、新型コロナでは、社会の中から家庭内に持ち込まれ、子供が感染する逆の構図がみられる とのことでした。感染した大人から、濃厚接触者として子どもが、PCR陽性となったとしても、子どもから子どもへ移ることはほぼなく、重症クラスターは子どもにはない とのことでした。

 

子どもはなぜ重症化しにくいのか?結論はまだ出ていませんが、持病のある子が、少ないことも一因かもしれません。たとえ子どもが、PCR陽性になっても、症状は軽く済み、死亡に至ることはありません。

 

大事なのは、大人がうつらないこと。75歳以上、持病を持っている人にうつさないこと です。

大人は、情報をきちんと持って、子どもを不安から解放させてあげましょう。

 

日本小児科医会新型コロナウイルス関連情報(一般の方向け)

https://www.jpa-web.org/information/ippan_coronavirus.html

 

病児保育室 おおきな樹