Q2 中耳炎

Q2  中耳炎って、どんな病気ですか?

中耳炎は子どもに多い病気のひとつです。よくある中耳炎に、「急性中耳炎」と「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」があります。

<急性中耳炎>

かぜの後、数日経って「耳が痛い」という場合は、急性中耳炎の可能性が高いです。

鼻と耳は「耳管」という細い管で繋がっていて、子どもは耳管が短く、水平に近い構造のため、鼻から細菌やウイルスが耳に達しやすく、すぐに中耳炎を起おこしてしまします。

中耳炎の重症度は、鼓膜所見で判断します。

軽症では自然に治ることもありますが、中等症以上では抗菌薬や痛み止めを併用します。重症の場合には鼓膜を切開して、中に溜まった膿を出すこともあります。

夜間急に耳が痛くなった場合、応急処置としてお手持ちの解熱鎮痛剤(カロナール等)を飲ませるか、耳の後ろを冷やすことで、翌朝まで様子を見ることができます。

正常鼓膜軽症OMA重症OMA

左から、正常鼓膜、急性中耳炎(軽症)、急性中耳炎(重症)

 

<滲出性中耳炎>

急性中耳炎の後や慢性的な鼻炎があると、鼓膜の内側に滲出液(鼻水)が溜まってしまうことがあります。この状態を滲出性中耳炎といいます。痛みはありませんが、鼓膜が振動しにくくなるために聞こえが悪くなり、放置していると言葉の発達や学習に影響を与えることがあります。

症状が長期化した場合、薬だけではなく、鼓膜に穴の開いたチューブを埋め込む手術(チュービング)をする場合があります。

 

急性中耳炎滲出性中耳炎も、適切に治療をすれば将来的に難聴の後遺症を残すことはありません。

鼻炎が原因であることが多いため、治療は鼻症状の改善が中心になります。

OME チュービング 図説OME

左から、滲出性中耳炎、チュービング、滲出性中耳炎図説

 

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