鼻炎・副鼻腔炎

 

【鼻炎・副鼻腔炎(蓄膿症)】

e鼻は呼吸に重要な働きをする器官です。直接空気が通る鼻腔と、鼻腔から連続した副鼻腔(右下図参照)から構成されていて、全て粘膜で覆われています。鼻粘膜が炎症を起こして鼻づまりや鼻汁といった症状が出ている状態を鼻炎、更に副鼻腔粘膜まで炎症が波及し、頭痛や頬(ほほ)が重たい感じ、ドロドロの鼻汁が大量に出るなどの症状が生じている状態を副鼻腔炎(俗に言う蓄膿症)といいます。それぞれ風邪などをきっかけに急性に起こる場合と、症状が慢性化している場合があります。

原因

hukubikuu急性鼻炎・急性副鼻腔炎は風邪などのウイルスや細菌感染が原因です。免疫力が低下した時に発症しやすくなります。また慢性鼻炎・慢性副鼻腔炎はアレルギー体質や鼻中隔彎曲症など鼻の形態異常によって、慢性的な鼻粘膜の肥厚や副鼻腔の換気障害が原因で発症します。時に肥厚した粘膜が「鼻茸(鼻ポリープ)」として鼻腔内に見られることがあります。

 

診断

多くの場合、鼻の所見(粘膜の肥厚や鼻汁の状態)から診断できますが、鼻腔内に異常がなくても画像診断で慢性副鼻腔炎と診断されることがあります。

治療

「気道としての鼻の役割を取り戻す」ことが最終目標です。鼻は空気が良く通れば良好な状態を維持できます。ですから「鼻をかむこと」が治療の第一歩です。ただし、やり方によっては中耳炎など耳を悪くする可能性があるので、正しい鼻のかみ方(片方ずつ、丁寧に)が大事です。 

急性期には感染をコントロールすることで改善が見込まれます。風邪などウイルスが原因の場合、特効薬はありません。鼻処置による局所療法や粘液調整剤などで症状を緩和しつつ、免疫力の回復を待ちます。ですから薬に頼るだけでなく、「体を休めて、体力を回復させること」が最も重要です。また細菌感染を認める場合には、抗生物質が有効です。

慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎に対しては、保存的治療と手術療法があります。保存的治療としてはマクロライド少量長期投与や粘膜調整剤、鼻粘膜収縮薬の使用が一般的です。これらの治療で症状の改善が見られれば2~3ヶ月治療を継続します。また、鼻洗浄も有効な治療です。当院では自宅でできる鼻洗浄器(本体 2,300円)を販売しています。これらで症状の改善が見られない場合、手術(鼻中核矯正術、鼻粘膜切除術、副鼻腔根本術など)を検討します。

 

稲垣耳鼻咽喉科医院

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