良性発作性頭位眩暈症

 

【良性発作性頭位眩暈症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)】

 

めまい3「仰向けに寝たら天井が回った」、「寝返りを打ったらグラグラ揺れる感じがした」、「じっと寝ていたらすぐに治まったが、起きたらまた回った」、そんな症状を繰り返すのが良性発作性頭位眩暈症です。時には吐き気を伴い、救急車で病院を受診する方も少なくありません。

 

原因

耳の構造

内耳の中の古くなった耳石(カルシウムの粒)が三半規管(バランスのセンサー)の中に迷い込み、頭を動かしたときにセンサーが誤作動を起こすことによって発症します。「特定の頭の動きをした時」「発作的に」「グルグル回る(またはグラグラ揺れる)」めまいが「数分以内に」治り、「繰り返す」のが特徴です。また何回も繰り返すうちに症状は軽くなってきます。通常古くなった耳石は自然に吸収されますが、運動不足の人はその働きが弱まり、発症しやすくなります。

診断

半規管2

めまいがすると「眼振」といって、特徴的な眼球の動きを観察することができます。診断は特殊なメガネを使って、この眼振(規則的で持続時間が短い)を観察することで簡単にできます。

 

 

 

治療と予防策

三半規管に迷い込んだ耳石を追い出すことができれば治ります。この病気に特効薬はありません。唯一の治療法は運動療法です。診察時の眼振から原因となる耳石の位置が特定できれば、診察室で耳石を追い出す運動をサポートしますが、多くの場合は個人で「ラジオ体操」を行って頂きます。「ラジオ体操」は色々な方向に頭を動かす(前後、左右、回旋、ジャンプ)ので、イメージとしては内耳をかき回すことで三半規管から耳石を追い出すと考えて下さい。また症状が改善した後も体操を続けることで、再発を予防できます。最初めまいが強くて体操ができない場合は、寝返りから始めてみても良いでしょう。兎に角、寝てばかりいてはいつまでも治りません。

就寝時の枕の高さも発症に関与すると言われています。少し高めの枕にすることで発症を予防できるので、低めの方は枕を高めに替えてみるのも良いでしょう。

稲垣耳鼻咽喉科医院

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