介護保険審査会

2017-08-22

皆さん、「介護保険制度」ってご存知ですか?
40歳以上の方は、毎月医療保険と一緒に、保険料を納めているはずです。

「介護保険制度」は、原則65歳以上の方が、身体の不自由により生活に支障がある場合、日常生活をサポートする制度です。
必要な支援、介護のレベルにより、要支援1から要介護5まで、7段階の介護度に分類されます。
この分類を決定しているのが「介護保険審査会」です。

昨年5月から、医師会活動の一環として「介護保険審査会」の委員をさせていただいています。
月に2回、月曜午後に審査会に出席するため診療時間を変更せざるを得ず、皆様にはご迷惑をお掛けして申し訳ございません。

審査会では、対象者の身体状況、認知機能等を詳しく記載した調査票と、主治医の意見書をチェックし、5名の委員の合議で介護度を判定します。
審査会の委員は、医師、看護師、介護施設のスタッフなど、専門職のメンバーで構成されています。
ここでもIT化が進んでいて、調査票の内容を点数化したものをコンピュータが「一次判定」として予め評価します。
最終判断は我々審査員が決定するのですが、コンピュータによる「一次判定」は大変参考になります。

審査委員をやっていると、あくまで書面上ですが、様々な方(多くは80歳以上の超高齢者)の実生活を垣間見ることになります。
介護を請け負う家族がいる方、いない方。自宅で暮らす方と施設で生活する方。車椅子で移動する方や寝たきりの方。
それぞれの方のバックグラウンドを考慮しながらも、公平かつ公正な審査をしなければなりません。

そんな中で、ふと自分の家族に置き換えて考える時があります。
ご本人はもちろん、ご家族、介護に携わるスタッフ、皆さん相当な苦労を感じながらも必死に生活している姿を想像すると、自分は果たして同じことができるだろうかと不安に思ってしまいます。
私は医師として審査会に参加していますが、正直なところ、今の私にとって介護の世界は非日常です。
しかしながらこの審査会での経験は、ひとりの人間としてとても良い勉強をさせていただく機会になっています。

これからも広い視野を持った医師になれるよう、様々な経験を積んでいきたいと思います。

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