「ストレス」からくる内耳の病気

2014-11-23

前回、メニエール病を悪化させる要因は「ストレス」と書きました。

ストレスが原因で起こる体の異常(例えば、胃潰瘍など)は色々ありますが、内耳も異常を来しやすい器官の一つです。具体的には、ストレスがきっかけで内耳が「むくむ」ことが多いと言われています。「言われています」というのは、研究段階では証明されているものの、内耳は耳の奥の方にあるため、実際には状態を確認することが困難だからです。

内耳が「むくむ」と、色々な症状が現れます。最も多い症状は「耳閉感」です。よく「水に潜った感じ」とか「トンネルの中に入った感じ」といった表現をされる方がいます。

内耳は「きこえ(聴覚)」と「バランス(平衡覚)」のセンサーの役割をしています。これらの役割も「むくみ」によって機能低下を起こすことがあります。

「きこえ」に関しては、特に低い音が聴きにくくなりやすく、「バランス」に関しては、グルグルまわるようなめまいが特徴です。

メニエール病は、耳閉感、難聴、耳鳴といった聴覚症状に、めまいを「繰り返す」ことが診断基準となっています。ですからめまいだけの症状だったり、初めてのめまいであった場合には、「メニエール病」という診断は通常当てはまらないことになります。

同じ内耳の「むくみ」が原因であっても、聴覚の異常、特に低い音だけが障害される場合、「低音障害型難聴」といいます。以前は突発性難聴(原因不明で突然発症する)として捉えていましたが、突発性難聴より回復しやすいことから、最近では別の疾患として扱うようになっています。特に20代から40代の女性に多い疾患です。

これら内耳の「むくみ」に関係する病気は、一度症状が回復しても繰り返すことがあるので注意が必要です。日頃から「ストレス」をため過ぎないように、適度な休息、気分転換も必要ですね。

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